着物・呉服業界の販売スタッフに転職をする場合、どのような条件が必要になるのか気になりますよね。
その一つ「学歴は必要なのかどうか」という点を、この記事で解説していきます。
学歴とは別に企業や店舗の採用担当者は、面接時に一体何を重視して判断するのか、着物・呉服業界の販売スタッフにはどのような人材が求められるのかについても深掘りして紹介していきます。
着物・呉服業界の求人には学歴の条件があるか
基本的に学歴は求められません
高い学歴であるほうが履歴書のインパクトがあるので、プラスに働く要素ではありますが、着物・呉服業界の販売スタッフの求人は、基本的に学歴不問です。
新卒採用の場合は「学歴フィルター」という言葉があり、学歴が書類選考時に重視されますが、転職では一部の専門職を除き、ほとんどの企業が学歴を気にしない傾向にあります。
学歴よりもキャリア・スキルが問われる
着物・呉服業界では、学歴が高かったとしても、いざ現場に出れば皆同じスタートラインです。
学歴よりも、キャリア・スキル・人柄が重視されます。
学校で何を学んでいたのかよりも、社会に出て何をしてきたのかが問われるでしょう。
条件を満たしていない場合の工夫
では、学歴ではなくどのようなことをアピールしたらよいのか、応募条件を満たしていない場合、面接で何を伝えたらよいのか、工夫するべきポイントを解説していきます。
これまでの社会人経験で培ってきたスキルを伝える
今までの社会人経験を活かして、どうやって貢献できるのかを伝えることが大切です。
単に「頑張ります!」ではなく「どのようにして頑張るのか」を、アピールしていくイメージです。
キャリアを考えるときに、経済産業省が提唱する「社会人基礎力」が役に立つかもしれません。
「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」3つの能力で構成され、人生100年時代ならではの切り口・視点で定義されています。
3つの能力は、12の能力要素で成り立ち、以下12の能力要素を紹介します。
- 主体性
- 働きかけ力
- 実行力
- 課題発見力
- 計画力
- 創造力
- 発信力
- 傾聴力
- 柔軟性
- 状況把握力
- 規律性
- ストレスコントロール力
社会人基礎力は、社会で活躍し続けるために必要な能力だと言われています。
これまでに培った経験・スキルを、社会人基礎力に必要な各種能力に当てはめて考えてみると言語化しやすくなるでしょう。
前向きな学習意欲を伝える
未経験の場合、即戦力となるスキルが不足しているので、不足をカバーする意欲があることをしっかり伝えるべきです。
例えば、独自で取り組んでいる努力をアピールするとよいでしょう。
「この資格を取得しました」という実績は、もちろん大切ですが「着物・呉服業界で活躍するために、今このような勉強をしています」といった主体的な意欲は採用担当者に響くでしょう。
人ととなりをアピールする
採用担当者が面接時に判断するポイントは、能力であったり意欲など幾つかありますが、最終的にはその人の人間性や人柄を見ています。
丁寧な所作であったり、朗らかな笑顔、一生懸命で誠実さを感じる、教養が身についている、人間味豊かな魅力があるなど、感じの良さが大切です。
企業や店舗の採用担当者が「一緒に働きたい!」と、思うことがなによりの採用基準でしょう。
着物・呉服業界の企業や店舗が求める人材は?
土日祝日に勤務できる方
アパレルなど販売職は、基本的に土日を出勤としたシフト制でお休みを取得することになります。
着物・呉服業界も同様に、お客様を相手にする仕事であることから土日祝日が忙しくなり、多くの求人は土日祝日に出勤出来る方を求めています。
また、勤務体系は、早番・遅番に分かれていることが多いです。
主婦の販売スタッフは、早番勤務のみ働いている方もいるでしょう。早番と遅番の両方が出勤できると、企業側もシフトの作成がしやすくなるので、時間帯問わず働ける方は重宝される存在です。
社会人としての良識がある方
基本的なビジネスマナーからレクチャーしなければいけない新卒者と比べて、社会人経験のある方は企業にとって安心感があります。
転職者は、挨拶や礼儀の他、社会のルール、ビジネスマナー、クレーム対応力が身についていることが前提になります。
また、勤続年数が長ければ、その点も大きなアピールポイントになるでしょう。
人と話すことが好きな方
接客業では、質問力や共感力が求められます。
着物の販売を行う際、ちょっとした雑談からお客様が望んでいることを聞き出す必要があります。
聞き上手、話し上手である方には、向いている仕事だと言えるでしょう。
体力に自信がある方
立ち仕事であることに加え、忙しく店内を動き回ることもあります。
着物を着て接客する場合、常に背筋を正して立ち居振る舞わなければいけません。
体力があることも、一つの強みです。
アピールしていきましょう。
相手の立場で考えることができる方
お客様だけではなく、上司や同僚に加え、取引先、多様な人たちと接することになります。
時には、クレームを受けることや、意見が合わない相手とも仕事上の付き合いが求められるでしょう。
そのような時、相手の立場で考えることであったり、人間関係を円滑に保つための努力が欠かせません。
スタッフ同士が気持ち良く働くためにも協調性が大切です。
まとめ
着物・呉服業界では学歴より、経歴や能力が重要視されます。
これまでどのようなキャリアを積み重ねてきたのか伝えましょう。キャリアだけではなく、仕事の経験以外でも自分の得意とするスキルはあるはずです。
そのような得意とする能力もアピールできるとよいでしょう。
ただし、経歴や能力だけが大切な訳でなく、肩肘張らず応募しようと思った理由と人となりをしっかりと伝えることができたら、きっと採用担当者にも気持ちが届きます。
着物・呉服業界の仕事に興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。